ドイツ語が好きなだけのブログ

ほぼ趣味みたいな感じでドイツ語を勉強しています。現在はC2目指して修行中。

2021/12/03更新 【ドイツ留学】閉鎖口座(Sperrkonto)とは?なぜ作るのか?どうやって作るのか?Expatrioを使った方法

こんにちは。いつの間にかドイツ留学を始めていたchiquewavです。報告をしたいとは思いながら、何かしら一貫性のある記事にしようと文章を考えて、結局まとめられなくてやめてしまいました。その代わり、留学に関する情報を小出しにしていきたいと思います。

 

※この記事では「ビザ」と書いていますが、正式には「滞在許可(Aufenthaltstitel, Aufenthaltserlaubnis)」です。

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1. 閉鎖口座(Sperrkonto, blocked account)というワード

 これは、ドイツ留学におけるビザ取得のために必要な要素となってきます。開設しなくてよい場合もありますが、おそらくどんな学生でも可能なのがこの閉鎖口座ですので、紹介しておきます。

 閉鎖口座の特徴は、

・月に一定金額しか引き落とせない

・直接お金を引き出せない

・ビザの取得に使える

といったところです。

 

 

2. なぜ必要なのか?

 日本国籍の方はビザがなくてもドイツに入国することができます。ですが、90日を超える滞在の場合、その期間内に就労ビザや学生ビザを取得する必要があります。この際、必要書類の一つとして、「閉鎖口座に十分な金額が預けられている」証明が求められます。(なくていい場合もあります、詳しくは留学する方へ:滞在費用の証明について - ドイツ外務省 (diplo.de)

 なぜかといえば、留学中にお金がなくなって路頭に迷わないように、でしょう。先程言ったように、閉鎖口座は引き出せる金額が限られるので、一気に引き出して使い果たす心配がありません。浪費ができないように作られた口座に十分なお金を入れることで、「私は留学中お金に困る心配がありません」と証明するのです。

 

 

3. いつ開設するのか?

 先ほど言ったように、ドイツへの入国にビザを発行する必要はありませんので、別に留学に出発してからでもかまいません。ただ、今回私が紹介する閉鎖口座「Expatrio」であれば、大学入学に必要な書類の一つである「保険加入証明」も手に入るので、早めにやっておいた方がオトクです。また、閉鎖口座に入金するのも少々面倒な部分があるので、出発でばたばたする前に作ってしまった方がいいでしょう。

 

 

3. どうやって開設するのか?

 閉鎖口座を開設する方法はいくつかあります。ここで紹介するのは、Expatrioというサービスを使用する方法です。他にもありますが、使ったことのないサービスを無責任に紹介するのもアレなので...少なくとも私や周りの人は、Expatrioで不便はしていないです。

①Expatrioに登録

 まずは登録してしまいましょう。2021年10月現在、サイトにアクセスすると、Value Packageというのがありますが、これが全サービスいっしょくたになっている、一番オススメのプランです。いろいろありますが、入国用ビザ申請用保険、学生ビザ申請用保険がついているのが特徴。ただし、入国用ビザは日本国籍の方には必要ないので、これは使いませんね。

 

 

②閉鎖口座に入金

 登録時に滞在期間を決めますが、これに応じて入金額が提示されます。2021年10月現在、ビザ取得に必要な閉鎖口座の残高は滞在月*861ユーロですので、例えば6カ月なら6*861=5166ユーロですね。で、入金方法ですが、これがちょっと厄介というか、「え?」って思うかもしれません。入金先がルクセンブルクなんですよ。MANGOPAYという聞きなれないところですよしかも。私はUFJに海外送金を頼んだら、Deutsche Bank経由で入金していただけました。ちなみに、海外送金で有名なサービス「Wise」だと上手くいかないんですよね。(2021年11月現在)

 注意点は手数料ですね。自分の口座に入金することになりますから、手数料分引かれてしまいます。一度入金してみて、いくら引かれたか確かめて、不要分を補うという方法で私は入れました。結局ちょっと多めになりましたけどね。

※また、入金額について、一度外国人局に問い合わせた際、「滞在月数とかしらねえから10332ユーロ(861×12)入れろ!」と言われたことがあり、正直正確な額がわかりません。Expatrioに従えば月数×861ユーロなんですけどね。ビザの申請は担当者による裁量もあるとされ、難しいところです。

 

 

③証明書の発行

 入金が済むと、閉鎖口座に〇ヵ月分入金されました、という証明が発行されます。これがビザ申請で必要になります。なお、滞在期間を変えたい場合は、アカウントページから編集できます。期間を変更すると数日後に反映され、新しく必要入金額が提示されます。

~とりあえず、閉鎖口座そのものはここまで~

★保険

 大学の入学やビザ申請に必要な保険です。Expatrioは自動でTK(Die Techniker)という保険に加入させてくれる(そうでないプランもあるかもしれません)ので、その証明をアカウントページからダウンロードできます。

 なお、Dr.Walterというものもダウンロードできますが、これは証明書にも書かれている通り、出国前のビザ申請用※となっています。つまり、入国にビザが必要な人のためのもので、日本国籍の方には基本的に必要ありません。

Krankenversicherungsschutz Ausschließlich für die Beantragung des Visums im Heimatlandとあります。ausschließlichとはexclusively、つまり専用ということです。

 

★閉鎖口座のお金を使うには?Current Bank Account(Girokonto、普通口座)

 閉鎖口座の入金が済み、ドイツに入国後、電話番号を手に入れてください※。すると晴れてドイツの電話番号が得られます。ここで紹介するN26(Expatrioが推奨しているオンラインバンク)を使う場合、電話番号がないと開設できません(多分)。ExpatrioはCurrent Bank Accountを作ってよ!と言ってきますが、この口座に毎月閉鎖口座のお金が定額振り込まれ、そこからお金を使えるという形です。

simフリースマホさえあれば、簡単にGETできます。ドイツの携帯ショップで「おたくのsimをはじめてつかうので、初期設定をおねがいします」と言えばすぐにできます。パスポートとドイツでの住所が必要です。留学先の寮とかアパートと契約をした際に、住所が書かれた正式な書類がもらえると思いますので、それを使えばOK。住民登録は不要。アクティベートをしてもらったら、あとはsimをぶっ刺せばOK。

 もちろん、クレジットカードやデビットカードのキャッシング機能で日本の自分の口座から現地通貨を引き出すこともできますが、海外引き出しに対応したカードを持っていない人は無理です。お家の人からお金を送ってもらうにも、結局ドイツの口座が必要になります。

①Current Bank Accountを申請

 N26というところに口座を持つ場合です。普通に手順に沿っていけば大丈夫でしょう。他にも選択肢はありますが、登録から利用まで楽なのがN26です。なお、SparkasseCommerzbankは、支店(Filiale)がそこらへんにあるので、何かあった時直接対面で対応してもらえるのがメリットです。特にSparkasseはどこにでもありますね。

 

②通話による認証(N26)

 本人確認のフェーズですが、ここが電話番号の使いどころであり、ちょっとした関門です。身分証明(多分パスポートを使うことになります)を用意してくれと言われ、オペレータに接続されます。ここから通話開始です。

 オペレータはビデオ通話でいろいろと質問、要求をしてきます。答えられないと切られてしまいます。私は切られました。なぜか。「こっちの音声が相手に聞こえていなかったから」です!!!こっちが何度話しかけてもKönnen Sie mich hören?と言われ、何もできないまま切断されました。これが3回続きました。3人のオペレータに電話を切られました(笑)。その後つながったと思ったら、次は向こうの音声が聞こえない。こっちがKönnen Sie mich hören?というと相手は頷くのですが、向こうの音声が聞こえない。そのまま通話を切られました。切れたいのはこっちだよ。結局5人目でようやくお互いの音声が通りました。聞かれた・要求されたことを挙げます。

・この口座開設は誰かに頼まれてやっているのですか?→あ、これダメなやつだ、と思って強くNEIN。

・パスポートの顔写真を映してください

・パスポートを左から右に傾けてください

・パスポートを上から下に傾けてください

・顔の前で手を動かしてください

・今から電話番号にSNSでコードを送るので、入力してください

結構かかりました。しかも音質がブツブツすぎて、指示が聞き取れないこともたまにありました。完了すると通話が終了し、口座がついに開設できます。

 オペレータとは終始ドイツ語で話していましたが、英語で頼めば英語にしてくれるはずです。もたもたしていると切られてしまうので、聞き取れなければはっきりと返しましょう。まあ、私の場合はもたもたとかそういう問題じゃなかったんですが(笑)。4人のオペレータに「あ、だめだなこいつ」みたいな顔されて電話切られたショックときたら。多分不正防止のために、音声が聞こえないとかそういうトラブルがあれば切るようになってるんでしょうね。

 

 ちなみに、N26はオンラインバンクなので上のような手続きになっていますが、SparkasseやCommerzbankのような支店を持っている銀行であれば、本人確認を直接支店で行えるようです。

 

 

 ここまでで、以下のことが完了しました。

・閉鎖口座の開設

・閉鎖口座への必要金額の入金

・大学入学、ビザ発給に必要な保険の加入

・閉鎖口座からお金を引き出すための口座の開設

 

④アクティベート

 閉鎖口座のお金を使うには、普通口座に送金してもらう必要があると書きましたが、実際どうやるのか。Expatrioに必要金額を入金すると、アクティベートができるようになります。Expatrioは、ビザが下りてからアクティベートすることを推奨していますが、一応大学の入学証明書があれば、ビザがなくてもアクティベート可能です。推奨していない理由については、ExpatrioのQ&Aに掲載されています。Can I activate my Blocked Account without a visa? – Expatrio Help Center

 アクティベート用の書類が受理されると、普通口座への入金が始まります。なお、アクティベートした時点で、予定滞在期間の2か月目に突入していた場合、2か月分が連続で振り込まれます。私は滞在期間を10月からに設定していて、アクティベートの際には11月に発行されたビザをアップロードしたのですが、ちゃんと10月分、11月分が振り込まれましたよ。完全に同時ではなくて、ちょっとラグがありましたが。

 

⑤完了!

 

あとは留学が終わったら、解約の方法も載せていきたいですね。

 

 

わかりにくい点などあればご質問どうぞ!

Goethe Zertifikatにおける「モジュール受験」

ドイツ語検定試験「Goethe Zertifikat」において、「モジュール受験」という概念がありますが、それほど頻繁に受ける試験でもないために、最初の内はよくわかっていませんでした。なるべくわかりやすく説明してみようと思います。

 

 

1. モジュールとは

 モジュールとは、4技能試験の一つ一つのパートのことです。Lesen(読む)、Hören(聞く)、Schreiben(書く)、Sprechen(話す)、この一つ一つがモジュールです。

 

 

2. モジュール受験、非モジュール受験

 2021年8月現在、試験規定(Pruefungsordnung.pdf (goethe.de))によれば、

モジュール式…B1, B2, C2

非モジュール式…A1, A2, C1

という分類になっています。

※C1は2022年からモジュール式に移行

 モジュール式は、先述の4種類の試験が別々に評価され、4つすべて合格すればOK、というものです。合格点は6割です。つまり、4つそれぞれ6割以上得点する必要があります。不合格のモジュールがある場合、そのモジュールだけを1年以内に1度だけ再受験できます。

 非モジュール式は、別々の得点は出るものの、合否判定は読む/聞く/書くの3つ(schriftlich)で総合6割、話す(mündlich)で6割取れば合格です。モジュール式と違い、筆記3技能で総合6割取ればいいので、3つのうちどれかが6割を下回っても、他で補えば合格できます。(知人がLesenだけ5割でしたが、合格していました)

 

 

3. メリット?デメリット?

 モジュール式は、4技能すべてで6割取る必要があるため、バランスよく学習しなければなりません。大学の先生に尋ねたところ、Lesen、Hörenだけ落ちる人が多いようです。たしかに、Schreiben・Sprechenと違い、マーク式が多いため機械的な採点になりますからね。ちょっとした見落としや、知らない単語の連続なんかがあれば、もうその時点でロト6になってしまいます。一方で、落ちたモジュールだけ受けなおせるので、受験料も安く、集中的に対策ができます。

 

 非モジュール式の場合、Sprechenは個別評価ですが、筆記3技能が総合評価になるため、多少苦手な部分があっても他で補うことができます。ですが、例えばLesen70-Hören60-Schreiben45(総合58%)のように、一つの技能のせいで全体が6割を切った場合、6割を取れたほかの二つも受けなおす必要があります。8~9割ならまだしもこれぐらいの点数だと、受けなおしてもかえって下がってしまう可能性もあるでしょう。3技能受け直しなので、受験料も高くなります。Sprechenだけ落ちた場合は、モジュール式と状況は変わりません。

 

 

4. さいごに

 この2つの形式を理解しても、選択できるわけではなく、自身の受験するレベルによって決められているので、結局のところ全技能で6割を目指すのが得策だと思います。一方で独検は総合評価なので、とにかくどこからでも点数をかき集めればいいことになります。(1級はそうじゃなかったら一生受かる気がしない…)

Goethe Zertifikat C1 合格レポート

まず、半年ぶりの更新になります。2月にGoethe ZertifikatのC1を受験し合格したにもかかわらず、全く記事を書いていませんでした。理由としてはやはり、コロナ禍により留学が絶望的になり、語学全体へのモチベーションが大きく低下していたからです。知人がGoetheを受けて結果が出たという話をしていて、ようやくこのブログの存在を思い出しました。

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◇試験概要

・A1-C2の6段階の中では上から2番目

・読む、聞く、書く、話すの4技能

・それぞれの試験にいくつかの採点基準があり、25点満点

・スコアとしては25点満点を4倍したものが出る

 

 合格に必要な条件は、「読む・聞く・書くで総合6割以上」+「話すで6割以上」になります。つまり、3つの筆記試験については、どれかが6割を切っていても、全体の平均が6割あれば合格です。2つの条件の片方しか満たしていない場合、「部分合格」となり、1年以内に1回だけ部分再受験が可能です。これが意味するところは、「3つの筆記試験でどれかが足を引っ張ると3つとも受け直し」です。口頭試験だけ落ちた場合、そこだけ受ければOKです。

Goethe-Zertifikat C1 - Goethe-Institut Japan

↑ページの最下部に練習問題(無料)。解答や採点基準もちゃんと書かれています。

 

 

◇読む Lesen

 大問は3つ。2つの文章を参照しての空所補充(記述式)、複数の文章からテーマに沿った内容を抜き出し、文章の空所補充(選択式)になります。空所補充が多く、楽に感じるかもしれませんが、実際私は楽に感じました(笑)。内容をしっかり読み込まなくても解ける問題が多いです。もちろん裏を返せば、「知らなければ解けない」ものも増えてくるわけですが。

①記述空所補充

 空所のある文章と、その内容をまとめた文章が用意され、まとめを手がかりに空所を埋めていく形です。多くはまとめに書かれている語を、品詞・時制等をいじって書くだけですが、klettの問題集を見る限り、必ずしもまとめに答えとなる語が直接載っているわけではないようです。私は「どうしても該当する語がわからない場合」自分で考えて答えを書きました。

 

②文章から抜き出し

 複数のテーマと文章が用意されていて、合致するものを結び付けるもの。これだけ見るとB2にも同じようなものがありましたが、C1ではさらに、文章の中の具体的にどの箇所が該当するのか、まで答える必要があります。丸写しでなく、箇所を特定したうえで、短くまとめ直すことも求められますが、まあこれはC1レベルの学習者には問題ないと思います。

 

③選択空所補充

 ほとんどただの単語・文法クイズです。多少文脈を考える必要はありますが、それほどじっくり読まなくても解けます。②でおそらくかなり時間がかかるので、ここは素早く処理したいところ。

 

 語彙レベルは印象として、独検準1級と同等かそれ以上、1級よりは確実に易しいレベルでした。C2の問題にもチャレンジしたことがありますが、1級はC2ぐらいか、下手するとそれ以上です(あくまで文章レベルの話)。

 空所補充については、独検対策が割と有効に思えます。Nominalisierungなどの品詞を変える問題については準1級で出題されますし、特定の動詞・前置詞の結びつきなどは1級にも出ます。

 

 

◇聞く Hören

 大問は2つ。少ないから楽と捉えるか、苦手なものが出たら痛いと捉えるか。形式は一つ目がディクテーション風味、二つ目はB2までにも出てきた内容一致選択問題です。

①ディクテーション風味(音声:1回)

 ディクテーションといっても、独検2級に出るような「そのまんま穴埋め」ではなく、求められている情報を聞き取って短くまとめる形式です。例として、「料金」と書かれていてそこに「○○ユーロ」と書いたり、「平日の対応」と書かれていて「仕事があるので無理」と答えたりといった形。答えになる部分は割と素直に流れてきます。上方が散らばっていたり、遠回しな言い方をしていたりということは、問題集や本番を解く上ではありませんでした。

 

②内容一致(音声:2回※)

 特に言うことなし。普通の内容一致です。2回流されると書きましたが、2回目は音声全部ではなく、問題に関係する部分が分けて流されます。例えば、

1回目:音声全体

2回目:問題11-13に関する部分→14-16→17-18→19-20といった具合です。今から流すところに問題の答えがあるよ、と教えてくれているようなものなので、むしろ易しいぐらいですね。①は1回しか流れず、どうしても肝心な部分を聞き逃すと点が取れないので、こっちでちゃんと点を稼いでね、ってことでしょうか。

 

 

◇書く Schreiben

 大問2つ。統計のデータを踏まえた意見文と、またまた穴埋め。穴埋め多いですよね。

①意見文(200語以上)

 テーマを2つから選び、図表等の与えられたデータを踏まえつつ、自身の意見を述べる形式。データの中でも特に目立って高い数値・低い数値に着目し、わかりやすい話を展開していくことが重要だと思います。こういう試験では何にでもいえることですが、「本音をそのまま書くのではなく書きやすい内容を書く」方が有利です。

 

②記述空所補充

 これは、同じ内容について、異なる2人に宛てたメールが提示されます。「クレームのメール」+「クレームの内容について友達に愚痴ったメール」のような感じです。片方に空所があり、もう片方の情報をヒントに補充していきます。Lesenの①に近いですが、それに比べると答えが直接書かれておらず、どちらかというと文法や定型表現の知識が重要です。Schreibenなので当たり前といえば当たり前ですが。

 

 

◇話す Sprechen

 大問2つ。受験者同士でペアを組むのはC1が最後で、C2は試験監督とのワークになります。まだ受けたことがないのでわかりませんが、ペアの方が緊張してしどろもどろになって何を言っているかわからない、自分の拙い発話が相手に通じず停滞する、といったことがなくなるのは安心かもしれません。聞き返せばいいのですが、聞き返せば必ず通じるかというと、そうでもない。話し手の「これなら通じるだろう」のラインと、聞き手に「通じる」ラインは違うので。

①プレゼン(いつもの)

 B1ぐらいからずっとやってね?なプレゼン。B2までと違うのは、テーマが固定なこと。選べません。どんなにわけのわからないテーマでも、なんとか語彙をひねり出す必要があります。ただ、やっぱり語学試験なので、当たり障りのない内容でも作り話でもいいからとにかく「話す」ことが重要だと思います。私は緊張して「次何話すんだっけ…」となった時、その前にしていた話を雑に引き延ばして「まだ喋れるぞ!」とアピールしました。でも、こういう引き伸ばしというか間繋ぎって、母語でも結構していると思うんです。

 

②ディスカッション

 B2はほとんど一方通行的に意見を言うだけでしたが、C1では合意形成の必要があります。提示されたいくつかの選択肢から、1つあるいは複数を選び、「私たちはこれを採用しました!」と宣言して終了。時間がギリギリになると試験監督から「そろそろ結論出してください」と指示がありました。

 

 Sprechenは9割以上の得点でしたので、一応言っても大丈夫かな?と思うのは、とにかく「試験内容よりも話せることを示す方が重要」だということです。記事の最初に紹介したリンクから見られる練習問題に採点基準が載っていますが、ほとんどがドイツ語力そのものに関するもので、試験内容に直結しそうなのは1項目だけ。一つ目のErfüllung der Aufgabenstellungですね。

 

 

 

◇さいごに

 C1まで受けてきて、日本の大学受験英語と逆行しているような印象を受けました。受験英語の場合、まず単語や文法をがっちり固め、そこから読解に進んでいきます。問題としても、難易度が高い大学ほど知識問題が減り、内容問題が増えてくる印象です。一方Goetheは、まず簡単な読解から始まり、C1に来てようやく知識問題・文法問題がガッツリ入ってきました。

 年に一回しか受けられないということで、独検1級の方に力を入れていましたが、そのおかげでC1の文章は難なく読めましたし、知識問題にも対応できました。次はとうとうC2ですが、いつ受けることになるのやら。Sprechen以外は余裕を持って合格できたとはいえない出来でしたので、また修行の日々ですな。

 

 

 

 

 

独検1級・準1級 受験から合格まで

 またまた久々のブログ更新になります。それこそ独検の一次試験合格通知以来ですな。今回は無事独検の準1級・1級に合格したということで、改めて総合的なお話をしたいと思います。単なる思い出話とか、俺TUEEEみたいな話はなるべく避け、これから受験する人が少しでも本番をイメージできるような記事にしたい。

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1. 出願から試験まで

 独検は夏と冬に開催されますが、準1級・1級は冬にしか受験できません。また、併願が可能ですが、これは隣り合う級だけなので、2級&準1級か、準1級&1級になります。勿論単願でも。

 一次試験は12月の頭に行われました。コロナ対策ということで、某大学のかなり広い講義室で、窓を全開にしての実施でした。防寒対策を舐めていたので、震えていました。1級はかなり受験者が少なかったです。例年全国で300人程度しか受けませんから、一つの受験会場にはほとんどいないですね。

 クリスマスぐらいに、一次試験の合格通知が来ました。ちっちゃい封筒だったのでびっくりしましたが、よく考えたらまだ二次試験が終わっていないから、証書が来るわけないですね。

 二次試験は1月の末。試験会場は同じ大学でした。教室は違いましたけど。自分の通っていない大学で行動するのって、めっちゃ難易度高くないですか?1級は午前、準1級は午後から。控室で待機、順番が指定され、その順番が来ると試験室に呼ばれました。このへんはすごく流動的だったので、助かりました。そこで口頭試験。詳しい内容は後述。なお、この試験は二次試験よりも一次試験で落ちる人が圧倒的に多く、控室には10人もいなかった気がします。

 そして、今日試験結果が届いたわけです。これまた封筒がちっちゃくて、「あれ、落ちた?」と思ったのですが、証書が小さかっただけでした。2級まではA4ぐらいのサイズだったはずなんですけど、準1級・1級はハガキサイズ。

 

 

2. 一次試験内容

 5級から1級まで、時間制限はそれほど厳しくないと思います。Goetheの試験に比べれば、余裕はある方。それでも、1級は問題がかなり難しく、結構ギリギリまで解いていました。

 準1にしろ1にしろ、知識問題が辛い。機能動詞や話法詞、慣用表現などを問うてくるのですが、知らないものが出るとどうしようもないですからね。1級は特に辛かった。部分的には見たことがあるのに、少し形が違ったり。

 文章のレベルは、準1級だとB2ぐらいかなぁ。そのへんのニュース・ブログ記事とか、有名人のツイートとか、日頃目にする程度のドイツ語が概ね理解できれば足りると思います。1級はエグイ。FAZとかSZみたいな、ハイレベルな新聞でも、そんなに頻繁には見かけないぐらいの難しい文章がバンバン出ます。C1超えてそう。FAZは無料アプリで記事が沢山読めるのでおすすめです。しかもねぇ、この文章で、穴埋めやら類義文選択やら内容一致やら、とにかくいろいろやらせてくるんですよ。読むだけで精一杯だっつーの。

Aktuelle Nachrichten online - FAZ.NET

 また、1級限定で、和訳問題と独訳問題が一問ずつ出ます。和訳は長文の中に挿入される形ですが、これまた難しい。日本語でも知らねーよってレベルの内容がちらほら。ドイツ語の屈折・曲用のおかげで、構造は理解できるのですが、内容がわからなすぎて訳しにくい。独訳は大問として独立しており、与えられた短めの文章を訳す。こちらは文章自体は難しくないです。さすがに。難関大学の英訳問題とか、まさにこんな感じじゃないかな。

 

 

3. 二次試験内容

 試験官は日本人1人+ドイツ語ネイティブ1人。コロナ対策ということで、彼らはマスク+フェイスシールド着用、私もマスク着用で、結構距離を離しての試験になりました。声は聞き取れますが、この状況じゃなければもっと聞き取りやすかっただろうな、とは思います。聞き返しても減点はされませんと、試験官の方から直々にご助言いただきました。また、私がとった手段として、「質問内容を確認する」というのもやりましたが、それはどうなんでしょう?まあでも、コミュニケーションとしては正しいはずなので、噛み合わないまま話し続けるより良いと思います。

 準1級は、いわゆるBildbeschreibungがメイン。最初に少し自己紹介をして、そこから写真のカードが3枚渡されました。私も勘違いしていたのですが、これは任意のカードを選べるわけではなく、伏せた状態でランダムに選ばされました。自分のやりやすそうなものを選べるわけではないようです。カラー写真です。

 私は準1級の対策が甘かったので、想像以上にしどろもどろになってしまいました。写真は花屋さん(Blumenladen)でしたが、まずBlumenladenが出てこなかった(笑)そして、辛うじて重箱の隅をつつくような内容を無理やり喋り、4~5点話したところで試験官から質問。写真について、というよりは私が喋った内容についてでした。「花を人にあげたり、人からもらったりすることある?」とか。Ja/Neinだけでなく、軽く説明を述べて、次の質問へ。5つぐらい質問があって、ちゃんと答えられたのは2問ぐらい…(笑)描写の時点で結構ヘマをしてしまい、試験官の質問に集中できずあまり聞き取れなかった。グダグダでした。試験官の表情から、私の回答にあまり納得していない感じが伝わってきました。公式問題集なんかには載っていませんが、二次試験は40点満点です。私はかなりギリギリの得点でした。(最低点は24/40)

 続いて1級、といっても時間的にはこっちが先ですが。こちらはMeinung äußern、軽く意見を述べて、それに関して試験官の質問に答えます。テーマは4つ提示されましたが、各テーマに概要が書かれていて、そこから選べ!という形式。テーマはなんだったかな。政治家の高齢化とか、在宅ワークとか、結構タイムリーな話題でした。とりあえず「○○していくべきだ!」という結論を述べて、そこからメリットを2,3つ。譲歩的にデメリットも喋りました。こっちはやっぱり自分の馴染みのあるテーマを選べたこともあり、質問には答えやすかったです。準1級もそうですが、専ら自身の経験に対する質問が多かったので、知識があるとかないとかよりも、身近なテーマにしておいた方が安全だと思いました。作り話でいいんですけど、どうしても内容が薄くなってしまいますからね。準1級同様40点満点ですが、最低点はこっちの方が高かった。点数はまたまたギリギリ…といっても最低点が高いのでギリギリじゃない人の方が少ないとは思います。運転免許試験だったら92点でもギリギリって言えますからね。(最低点は32/40)

 ちなみに、そういう風に指定されているのかもしれませんが、明らかに的外れな回答をしても、そこまで試験官は反応されません。しっかり答えられれば、大きく頷いてくださいましたが、クソみたいな返答をしても「ふ〜ん」って反応をされるので、自分が間違ったことを喋っていても教えてくれない、ということでしょう。試験ですからね。当たり前なんですけど。

 ついでに、1級については、喋り始める前にテーマ一覧が回収され、それから「どのテーマにしましたか?」と聞かれました。そのため、選んだテーマを一言で言い表せるように準備しておくべきでしょう。「Ich habe das Thema „Plastiktüte“ ausgewählt.」とか。紙を直接指差して「これにしました」みたいな感じはできなさそう。

 

 

4. 参考書

独検合格らくらく30日 準1級

独検合格らくらく30日 準1級

  • 作者:飯嶋 一泰
  • 発売日: 2009/11/01
  • メディア: 単行本
 

  うっすーい本ですが、内容は充実しています。機能動詞、話法詞、心態詞、相関詞などといったテーマごとに例題が用意されています。そして、数章ごとに練習問題がついていて、模擬試験も1題あります。

 手早く全体的な知識をつけるのには有用ですが、網羅性は乏しく、二次試験対策もちょっとしたアドバイスしかありません。どちらかというと、この本を起点に、普段の学習方針を形作っていくというイメージです。学習に役立つ文献なども載っているので、とりあえずこの一冊から始めてみる!みたいな。

 

独検対策準1級問題集

独検対策準1級問題集

 

  これも、章ごとに進めていく形。「問題集」とありますが、模擬問題を集めたようなものではありません。この本で特筆すべきは、二次試験対策と語彙集です。Bildbeschreibungについては残念ながら言及がありませんが、その前の自己紹介フェーズについては、音声付きで練習ができるようになっています。語彙集は、同じパーツを持つ語(einstellen、anstellen、herstellenとか)が並べられていて、簡単に意味を把握できるようになっています。辞書のように詳しくはないし、例文もないのですが、一語一訳でも覚えておくだけで助けになると思います。また、1級にも使える慣用表現や諺も載っていて、試験直前はこればっかり見ていました。

 

独検準1級合格講座 上級ドイツ語へのステップ・アップ

独検準1級合格講座 上級ドイツ語へのステップ・アップ

 

 この本については、つまみ食いをした形なので、多くは語れません。二次試験対策が充実しています。また、巻末の表現集も便利。例文がついているのが長所ですが、量は少なめ。

 

独検対策準1級・1級問題集《CD2枚付》

独検対策準1級・1級問題集《CD2枚付》

 

  1級用の参考書が本当にないです。上に挙げた二冊も、1級版が存在しません。この本のいいところは、各章ごとに準1級・1級パートに分かれている点です。まあ、この本をわざわざやる人は1級を目指している人が多いでしょうから、いずれにせよ全部やることになるとは思います。二次試験については、解答例の音声が収録されていて、参考になります。1級で過去に出題されたテーマも載っていて嬉しい。機能動詞もまとめてリストアップされています。欠点としては、模擬試験がないことぐらいかな。

 

独検過去問題集2020年版<2級・準1級・1級>

独検過去問題集2020年版<2級・準1級・1級>

  • 発売日: 2020/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 最後に過去問。2020〜2015ぐらいまでやりました。配点や大まかな採点基準も載っていて、一度は見ておきたい代物。ただこれが高いんですよね〜。一年分で4000円近くする。私は一冊以外は大学で借りました。中古も高い。

 

 

5. 参考書以外の対策

 一次試験の時の記事に書きましたが、私は対策の仕方を間違えたと思っています。一年分解いた時の印象で知識ゲーだと思い込み、知識の詰め込みばかりしていました。ですが、実際には長文で稼いだ方が点になるので、難しい文章を読み慣れることこそが合格の鍵になります。これについては、先に述べましたが、FAZのような新聞を推奨。それまで私は他の言語の勉強もできるという理由でeuronewsを愛用していましたが、1級レベルでは厳しいです。

 独訳はちょっとだけネイティブに見てもらいました。あくまでドイツ語として正しいか、だけになってしまいますが。HelloTalkというアプリで学習言語をドイツ語に設定して、「この文章正しいですか」って感じでタイムラインに投稿すれば、すぐに添削してもらえます。フォロー外からでも普通に見てもらえるようになっているので、始めたばかりでもKein Problem。

 二次試験は、ひたすらいろいろなテーマについて意見を述べる練習をしました。環境問題、労働、教育、語学、政治、健康といったありがちなテーマで「Pro Contra(賛否)」をつけて検索をかければ、いくらでも見つかります。

z.B. Plastiktüte pro contra, Englischsprachige Studiengänge pro contra, Gebühren pro contra usw.

 ちなみに、これは過去問をやればわかることですが、テーマとしては日本のもの、日本とドイツの比較が結構多いです。この点は楽といえるでしょう。Goetheは日本人にあまり馴染みのないテーマが割と多いですからね。

 

 

6. 受験前の私の疑問とその答え

 受験前に私が抱いていた疑問と、実際に受けてみてわかった答えを適当に載せます。FAQ的な意味で。

Q. 試験官はゆっくり喋ってくれるのか?

A. 手加減はしているが、まあまあ普通の速さ。インタビューとかニュースぐらい?聞き返すとちょっとゆっくり喋ってくれる。

 

Q. 日本人試験官は何かするのか?

A. 試験には参加されなかった。入室時の案内と、試験説明だけ。

 

Q. 一次試験と二次試験の結果で総合的に判定、って何?

A. わからない。二次試験の得点だけ送られてきて、一次試験との合算などは書かれていない。1級は一次試験も二次試験も合格点スレスレだったから、基本的には両方最低点を超えれば受かるのでは?

 

Q. 受験者層は?

A. 準1級は大学生っぽい人が圧倒的に多い。それ以上の人もちらほら。1級は一次試験時点でも、自分以外は若くみて40代以上だった。

 

Q. ドイツ語力以外も必要なのでは?

A. それはそう。内容が高度なので、日本語でも理解に苦しむ場合がある。ただ、全問解く必要はないと考えれば気にすることではない。1級の独訳は、大学入試の英語で英訳をしっかり勉強したかどうかで結構変わってきそう。

 

Q. 留学必要じゃない?

A. 必要ではなかった。リスニングはリーディングに比べればかなり易しい。ただ、スピーキングは結構間髪入れずグイグイ質問してくるので、割と大変だった。

 

Q. リスニング聞き取りにくくない?

A. Goethe B2の時もそうだったけど、コロナ対策で教室がかなり広いので、オーディオから遠くて聞き取りにくい。また、同様の理由で窓全開なので、雑音も多かった。

 

 

7. さいごに

 独検の1級に関する情報は、本でもネットでもなかなか手に入れにくいものでした。その中で、このブログが少しでも参考になればと思います。

 

 

 

 

 

 

独検準1級・1級 一次試験通過しました。

 この日を待っていた!独検の一次試験の合格発表です。まだ完全に合格ではないので、証書の入った大きな封筒ではなく、長4に入って届きました。おそるおそる中を開けて…合格していました。中身は問題の解答、自分の成績、二次試験会場の案内、コロナ対策チェックシートでした。

 和訳と独訳は、私が想定していたほど採点の厳しいものではなかったようです。それにしても厳しい試験でしたが。結局あれから反省して、今はFAZを毎日のように読んでいます。知らない単語が多すぎて訓練になっているのかわかりません。

 これからは独検の口頭試験対策をしつつ、Goethe Zertifikat C1の4技能訓練を行っていきます。Goetheについてはだいたい傾向を把握し終えました。なんというか、突然単語クイズっぽさが増した感じがしますね。リーディングもそうですし、ライティングも。今回はリスニングと真面目に向き合うことが課題になってきそうです。B1、B2とリスニングがビリなので、次こそ落ちかねない。

独検反省会。2

独検の解答が発表されました。ちょっと微妙な状況です。

 

★準1級

筆記116/127(91%)

リスニング31/36(86%)

総合90.1%

 

いつも通りか、ちょっと高いか。それぐらいですね。リスニングは死んだと思ってたんですが、実力か勘か一問間違いでした。2年前は3級でこれより低い点数取ってたって考えると、時の流れは速い。

 

★1級

筆記66+和訳+独訳/139

リスニング28/36(77%)

総合???

 

インタビュー問題が半分しか合ってなくて死亡確定かと思ったけど、過去に3/8ぐらいしか合わなかったことがあったので、そこまで決定打ではない感じ。で、件の訳問題ですけど。これが全てを決めるといっても過言ではないです。言い訳だけど、和訳は過去解いた中で一番難しかった。独訳はどうだろ、真ん中ぐらいかな。合格点を例年通りか少し高いぐらいだと仮定して60~62だとすると、私がここで取らなければならない点数は12~17/32ぐらい。多い合格点は60+小数点以下だけど、たまに62とか70とかの年があるので、それだったらヤヴァイかな。

 

★反省

 昨日の記事でもやったんですけど。やっぱり読解不足が今回の敗因?かな、って思います。知識問題は確かに対策したものが出たには出たんだけど、選択肢あるからそこまでガッツリ覚えなくても、イメージが浮かぶ程度で全然いいんですよね。それなのに独検を暗記ゲーだと決めつけて(部分的には正しいか)、思考停止の暗記に時間を使いすぎた。それにしても、独検で出てくるレベルの難しい文章ってFAZやSZでもそんなに見かけない気がするけど、有料会員限定記事とかかな。

 ただそれにしても、語彙力が足りない。単語も独検対策で500個ぐらいは覚えたんだけど、知らない単語ポンポン出てくるし、推測で何とかなるレベルではない。試験終わってから冷静に読み直しても、とてもではないけど意味を追いながら読める代物ではない。

 

★これからの学習

 次はGoethe Zertifikat C1になります。心配なのはやっぱりリスニングですね。B2の時も他3技能に比べてかなり低かったので。逆に読解は、独検1級の頭おかしいのばっかり読んでたから、意外と楽勝!だったりしないかな。ライティングはあまり心配していない、というかそこが落ちてたら他も全部落ちると思う。

 とりあえず、めんどくさがらずリスニングを鍛えます。Deutschlandfunkばっかり聴いていたんですが、ニュースってこともあって「聴き取りやすいように」話されているので、試験会場特有のガバガバ音質や反響に対応できない危険性がある。いろんな材料を使っていきたいと思います。読解はひとまずレベルの把握ですな。ライティングは語学交流アプリに文章投げまくります。スピーキングは、一応あるかもしれない独検の二次試験の対策、といってもこれは内容的にかなり簡単めなので、軸足はGoetheに置きます。語彙については、まだ物量に頼ろうとしている節があるので、めんどくさがらず独独辞書を使っていきます。

 あとは英語と中国語の強化も。英語はTOEIC990点目指すか4技能系受けるか迷ってますが、来春留学に行けなさそうだったら4技能申し込みます。中国語はHSK終わって錆びついてるんで、移動中にPodcast聴きながら復習していきます。

 

 

 

 

独検反省会。

 解答出るのは明日なんだけど。準1級・1級受験してきたので反省会。

 まず、準1級から。こっちは過去問でも合格点をゆうに超えていたので、そんなに心配してなかったんですが。意外とリスニングが駄目だった。知識問題はまあ、わからんやつもあったよ、という感じです。

 メインの1級。まず、知識問題パートは、いつも通りの微妙な出来。むずいっすよまじで。次に、読解ですが、これはまあ、、、難しかった。特にインタビュー穴埋め問題。やらかした感触がある。逆に普段苦戦してた他の長文はそこまできつくなかったような、きつかったような、、、という感じ。和訳は厄介でした。独訳は例年通りの難易度って感じがしたけど、やっぱり独訳っていう作業に慣れてないから、本番フリーズしちゃうね。本当にこのまま書き進めていいのかな、みたいな。リスニングは意外とできたような気もするけど、印象2つは間違えたかも。

 

 敗因(勝手に負けたことになってるけど)として考えられるのは、知識問題に気をとられすぎて、読解練習を怠ったことかな。FAZとかSZみたいなのをバンバン読んでいくべきだった。知識問題なんてカバー不可能なんで、あんなのに手間をかけてもペイがない。あとは、リスニング。Deutschlandfunkを日常的に聴いているんですけど、やっぱニュースなんで、すごく聴き取りやすいんですよね。Goethe Zertifikatはそれでよかったんですけど、なんか独検の音声ってモゴモゴ、ボソボソしている印象。速度は遅めなのに、絶妙に聴き取りづらい。一般人の会話レベルのドイツ語をもっと勉強するべきでしたね。

 いや~それにしても本当に単語がわからない。文章がドイツ語に見えない。わざと複雑な構文にしてんじゃねえか、わざと俺の知らない単語で書いてるんじゃねえかっていう陰謀論を立てたくなるレベル。

 

 明日の解答待てやボケってことなんで、今日はこのへんで。1級は記号問題がどれぐらい合っているかに全てがかかっている。過去問やってるときはわからない問題全部空欄にしてたけど、本番は適当にでも選ぶからね。不合格確定だったら、記事を書くことすらしないかもしれない。