ドイツ語が好きなだけのブログ

ほぼ趣味みたいな感じでドイツ語を勉強しています。現在はC2目指して修行中。

ドイツ留学で苦労したこと。 独暮し編 其の弐

前の更新から2ヶ月以上経ってしまいました。また困ったことをまとめていきたいと思います。

 

〇日照時間 Sonnenscheindauer

 当たり前ですがドイツは日本より日照時間が短いです。冬は日の出が8時前、日の入りが4時半とかだったりします。天気のいい日でも、7時にようやく明るくなってきて、昼の3時半ごろからすでに暗くなってくる…治安の心配がある場合はもちろん厄介ですし、そうでなくても精神的に辛いですね。

 

〇メールシカト Keine Antwort

  問い合わせをメールでした場合、無視されることが度々あります。こればっかりは連絡先の機関や店舗によってまちまちですが、住民登録や滞在許可など割と重要な役割の役所にやられるとなかなか…(問い合わせが多くて大変なのはわかりますが)特に現在は、町によりますが、コロナを理由にアポなし訪問を受け付けない場合があるので、メールできないのはなかなか大変です。電話の方が確実ですが、自信がない人も多いでしょう。といっても、何度かメールしても返信がない場合どうしようもないので、英語でもドイツ語でもなるべく話すことをまとめて、電話してみましょう。

 

〇機械の不具合 Der Automat funktioniert nicht!

 券売機や自動販売機、ATM、写真機、容器回収機※といった機械の不具合が妙に多いです。何度か試して直る場合もあれば、どうしようもないことも。ある日自動販売機にお金を飲まれたのですが、それまでに何人も飲まれたのか、合計入金額が三桁になっていたことがありました(笑)。他にも、ATMからお金が引き出せなくなったり、ちゃんと回収用のバーコードがあるボトルが認識されなかったり、いろいろありました。結論としては、「別の機械でやる」「後でもう1回試す」でだいたい解決しました。

 

※ドイツではデポジット制度(Pfand)があり、空きペットボトルや空き缶を機械に入れると、容器代を払い戻しor寄付できます。機械はスーパーやデパート等にあります。

なお、バーコードを読み取る形なので、ボトルが潰れて読み取りづらかったり、そもそもラベルを剝がしてしまったりすると反応しません。また、外国で買った容器も不可です。

 

〇英語でいいっしょ Englisch oder Deutsch?

 これは真のトラブルというより、悩み事レベルですが。ドイツ人の多くは英語を比較的当たり前に話すことができます。たどたどしい人もいるにはいますが、「そういう人もいる」レベル。これは旅行客や英語留学者からすればありがたい話ですが、ドイツ語を鍛えに来た人にとっては悩みの種。ドイツ語で話そうとしても、相手の言っていることが聴き取れなかったり、言い淀んだりするとすぐに英語にスイッチしてくる人が多いです。あくまで善意から、一番通じやすいであろう英語をチョイスしてくれているわけですが、学習者としては「自分のドイツ語は通用しない」「また英語に頼ってしまった」という気持ちになりかねません。

 一応解決策というか、私が対策(?)としてやっていたことをいくつか書きます。まず、「ちゃんとした文で話しかける」こと。我々が日本語でするのと同様、ドイツ語母語話者も単語やフレーズで会話することは普通ですが、ネイティブでない発音でそれをすると、「簡単なドイツ語しか知らない」と思われても無理はありません。そこで、ちゃんとした一文で会話を切り出し、「ある程度話せる」とアピールをしてみてください。次に、わからなくても黙らないことと、「Wie bitte?」にすぐに逃げないこと。黙り込むのは勿論ですが、「Wie bitte?」も英語にチェンジされがちです。一部でも聞き取れた場合はその点について何か文を話しましょう。私がよくしていたのは「Das heißt, ...(つまり、○○ということですね?)」や「Habe ich richtig verstanden, dass...?(○○という理解でよろしいですか)」です。最後に、発音。当たり前と思われるかもしれませんが、発音がカタカナだったり英語風だったりした時点で、多分ドイツ語をほとんど知らないんだなと思われるのが普通です。「発音が悪くても通じる」のは確かですが、それは英語でなんとかする時の話。最終手段は「英語がまったくできません」と宣言することですが、その前に…↓

 私が大切だと思うのは、言語学習と問題解決をちゃんと区別することです。いくら留学とはいえ、問題解決を優先するなら、自分の話したくない言語でもそちらの方が通じるならそちらを使うべきです。相手はあくまで自分を助けようとしてくれているのに、わざわざ通じにくい方の言語を使うなんて嫌がらせでしかありません。一般人はタンデムパートナーでもドイツ語教師でもないですからね。

 

〇日曜閉店 Sonntags geschlossen

 ドイツは日曜日になるとほとんどの店が閉まります。日本に比べるとかなり少ないですが、国民の祝日も閉まることが多いです。それでも、買い物を忘れていたり、どうしても必要なものがあったり…そんな時は、駅や空港という選択肢があります。これらの中にある店は日曜日でも割と空いていますし、24時間営業のところもあります。

 

 

 

ドイツ留学で苦労したこと。 独暮し編 其の壱

日本の皆さん、おはようございます。ドイツは現在夜です。8時間の時差って本当に大きいですね。日本の知人とよく連絡はするんですけど、返信の時間に難儀するんですよねこれが。こっちがちょうどいい時間ってだいたい日本の早朝だったり深夜だったりするので…まあ寝ている時にLINE来て起きた事なんて人生で一度もないですが。今回はドイツ留学で困ったことなんかをいろいろ紹介していきます。

 

 

〇時差 Zeitunterschied

さっきも触れましたがやっぱりこれですね。日本の知人や家族と連絡するのがちょっと厄介。電話もたまにするんですけど、社会人の友達なんかだと本当に連絡できる時間が限られますね。逆にドイツやオーストリアに留学している友人とは一切時差がないのでまた変な感じ。地域が近いと天気も一緒だったり。時差ボケは私はなかったですが、ある友人は変な時間に眠くなったり、夜寝られなかったりしたようです。

 

〇切符 Fahrschein

ドイツは切符を勝手に買って、打刻(entwerten)が必要な場合はして、改札もなく電車に乗れるのですが、これが逆に怖いんですよね。何の確認もされずに乗車して、もし切符が間違ってたりしたら罰金(Strafe)の可能性があるので、オンラインで買う時とか結構怖いです。今のところ何も起きてないんですけどね。その点、夜行バスは乗る時に確認してもらえるので、罰金ってことはないですね。また別の友人で、切符の料金区分(Preisstufe)を間違えて安いものを買ってしまい、罰金になった人がいました。

 

〇トイレ Toilette

外でトイレに行きたくなったら、日本の場合コンビニだったり、公園の公衆トイレがあると思います。ドイツにもあるんですけど、これが有料だったり無料だったり半無料だったり…有料の場合50セント~1ユーロ程度。半無料と書きましたが、これは募金箱のように任意でお金を入れるようになっているケースです。割と見かけます。有料って言っても安いのでいいんですけど、トイレで急いでいる時に財布出して、小銭足りない!とかなったらまあまあ面倒ですよね。

 

〇昼休み Mittagspause

日本でもなくはないですが、ドイツの店や銀行、役所など、昼休みがある場合が多いです。昼ご飯食べ終わってさあ行くか!とか、行ってから昼食べよ!とか思ってたら閉まってた…ってことがたま~にあります。

 

〇たらい回し weiterleiten

weiterleiten、ヴァイターライテンは電話なんかで「~に繋ぐ」って意味ですけど、偶然「たらい」って文字列がありますね。その名の通り、たらい回しにされるケースがしばしば。「電話番号教えて、担当(zuständig)の人にかけ直してもらうから」とか「今から担当の部署(Abteilung)に繋ぐよ」とか言われて放置…もう慣れましたけどね。ドイツって日本では考えられないぐらい冷たい対応の人が多いので、ちょっとでも優しい感じの対応だと安心するんですけど、その対応からのヴァイターライ回しがちょいちょいありました。騙されたのか、繋いだ先がだめなのか…わかりません。

 

〇レジ Kasse

ドイツのスーパーのレジは、信じられないぐらいせかせかしています。日本に比べると少ない人数で回そうとする傾向が(多分)あって※、いつもバタバタしてます。ベルトコンベアに品物を載せて、仕切りを置いて他の客の品物と区別します。自分の番が来たら店員がピッピッしていくんですけど、レジを通したものをてきぱき買い物袋に入れていかないと、すぐに支払いのフェーズが来るため、非常にあわただしいです。支払いを先にしてしまうと、次の客の会計が始まって品物が流れてきてしまうので、そこで自分の品物をバッグに入れていると邪魔になってしまいます。ベストなのは、番が来たらバッグをスタンバイして、レジを通った品物から順に入れていき、全部入れてからお金を払うことです。多少支払いで手間取っても、次の人とぶつかることはないですからね。とはいえ、お年寄りなんかは特に、現地の人でもわたわたしていることがあるので、そこまで気にする必要はないでしょう。

※長蛇の列ができていても一人でなんとか回そうとして、結局「何番レジお願いします」と放送して人員を補充する、なんてのは日常茶飯事です。

 

 

 

留学先で困ったことなんていくらでも思い浮かぶので、これからちょこちょこ更新していけたらと思います。

 

ドイツ留学用語彙③

番号つけてシリーズ化してしまったからには、3つ以上は書かなきゃという使命感から。といっても、実際には結構いろいろ思いつくんですけどね。

 

Bitte freimachen, falls Marke zur Hand

返送用封筒なんかの切手のところに書かれています。「切手があれば貼ってね」というもので、貼らなくても一応相手には届きます。善意で切手代を負担してくれると嬉しいな、ということですね。私も貼らずに出したことがありますがちゃんと届きました。

 

Saldo

あんまりドイツ語っぽくない語。「残高」です。Risiko同様、イタリア語起源っぽいです。Guthabenも似たような意味ですね。こっちはお金以外にポイントとかにも使われてる印象ですが。

 

vorläufig

「一時的な」という意味で、つまり期限付きなので注意が必要です。また、Probe「お試し」も期間限定ということなので、同様に注意。ちなみに、演劇や音楽におけるゲネプロはGeneralprobeの略で、こちらもテスト、リハーサル的な意味がありますね。

 

Nur gültig mit amtlichen Lichtbildausweis

他にも書き方はいくつかありますが一例として。ゼメスターチケットやバーンカード(DBの割引券)なんかに書かれていて、「身分証明書とセットで有効」という意味です。Lichtbildは証明写真なので、写真付き証明書じゃないとダメよ、ってことですね。実際のところ、証明書の提示までは求められないことも多いんですが。

 

per Post

「郵送で」。何かの証明やカードを受け取る際、こう書かれていることがあります。

 

Erinnerung

リマインダー。住民登録や滞在許可等、何かしらの手続きでTerminをvereinbaren(アポイントメントを取る)した場合など、その日が近づくとこのメールが送られてきます。

 

Unterlage

あ〜嫌だ嫌だ。「書類」です。申請書類。

 

 

今回はちょっと少なめですね。ネタ切れかっていうとそうでもないんですけど、どこまで書くか/書かないかの判断がビミョーなので、一旦ここで切ります。

 

 

ドイツ留学用語彙②

こういうの本当はジャンルでまとめた方がいいのかもしれないけど、本当に困った時に見るものというよりは、先に見ておいて「あ、こんなのあったな」って思い出してもらうぐらいが良いと思っているので、雑多な感じでいきますよ。

 

 

ausschließlich/lediglich

nur同様、「〜専用」「〜のみ」という意味です。サービス利用の際に、自分が対象になっているかどうか、有効範囲はどこまでか等、確認しておくことが重要です。日本に比べて「知りませんでしたごめんなさい」が通用しにくい国だと思います。ちなみにlediglichはledig/lichですが、発音は「レーディクリヒ」です。

 

Tarif/Tarifplan

いわゆる料金プランです。スマホなんかでよく見ると思います。

 

entwerten

切符の検札です。ドイツの電車には改札がなく、一部を除き、買った券を検札機でパチンしてもらう必要があります。検札忘れてました、は罰金(Strafe)になってしまうので注意ですね。

 

Senf

他に比べるとかなりどうでもいいんですが。Pommes(フライドポテト)やシュニッツェルを買った際、ケチャップやマヨネーズのどれをつけるか聞かれることがよくあります。「ケチャップ」「マヨ」はわかると思いますが、Senfはマスタードのことです。

 

Kontrolle/Kontrolleur

チェックですが、わかりやすいのは電車でのチケット確認。また、書類に不備がないかの確認等もKontrolleと言われることがあり、基本的には「適切かどうか」のチェックになります。

 

Überweisung

前の記事で紹介した気がしますが、「送金」です。振込もそうですし、自分の口座から自分の別の口座に送るのもそうですね。

 

Pfand

ドイツでは、飲み終わった後のペットボトルや缶を、スーパーなどで返却し、容器代を返金/募金できるシステムがあります。日本語(?)だとデポジット制度と言われていますね。この容器代のことをPfandといい、レシートにも書かれていると思います。返金を受けたい場合はBon、募金する際はSpendeを選びます。Spendeは募金ですが、Organspendeなら臓器提供になります。

 

Kaufbeleg

領収書。特に、ゼメスターチケットのように長期で利用する場合、チケットそのものを紛失した際にこのKaufbelegがないと新しく買い直すことになってしまいます。

 

einschreiben

「登録する」という意味で、再帰で主にsich4 an etw3 einschreiben「〜に入学する」。

 

belegen

授業の登録です。anmeldenも使われます。取り消す場合はabmeldenですかね。

 

Rundfunkbeitrag

日本でいうNHKの受信料です。ドイツで住民登録をしてしばらくするとZDF/ARD/Deutschlandradioの受信料を払え!という手紙が来ます。家賃と一緒に支払われているケースや、同居人が払っているケースもあるので一概に言えませんが、これの扱いについては確認しておいた方がよいでしょう。無視してる人もいるんですけど、私は怖がりなので。テレビやラジオの有無は関係ないそうです(怒)

 

Rufnummer

電話番号です。「いや、普通にわかるでしょ」って思ったそこのアナタ、私はわかりませんでした。というより、電話番号とは別の何かかな?と思ったんですよね。

 

aufladen/Aufladung

ドイツのスマホプリペイド式が主流で、simカードに毎月必要な通信量を課金していく形になります。この課金をaufladenと言います。

 

Bescheinigung

重要!「証明」ですが、留学で考えられるのはImmatrikulationsbescheinigung「入学証明」、Versicherungsbescheinigung「保険加入証明」、Anmeldebescheinigung「住民登録証明」あたりでしょうか。

 

 


引き続き思いついたものを片っ端から書く形になってしまいました。これを見て情報を得るというよりは、「自分が今探している情報はこのワードで検索すればいいんだな」という風に、手かがりの一つとして利用していただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツ留学用語彙①

ドイツ留学をする場合、英語やドイツ語で手続きをすることになりますが、ドイツ語がわからないとどうしても辛い部分があります。そこで、ドイツに来ていろいろ手続きをやってきた中で、よく見かけたワードを紹介していきます。

 

Identifikation/Legitimation/Verifikation

「本人確認」。銀行の口座開設等、とにかくいろんなところでやることになりますね。形態はさまざまで、SMS、メール、郵便、ビデオ通話等...

 

Zugangsdaten

パスワードやID、PINなど、ログインに使うデータですね。ログインはEinloggenとも、Anmeldenとも呼ばれ、ログアウトはAusloggen、Abmelden。ちなみに、PINって日本だと4桁の数字のやつを指すイメージですが、ドイツだと普通に英数字の組み合わせのものもPINと呼ばれていることがよくありますね。

 

freischalten

使えるようにする、という意味ですが、これもよく見かけます。例えば、大学の先生が、講義で使ったパワーポイントのスライド(Folie)をフォーラム上に公開した時など。使えますよ、という意味だと、zur Verfügung stehenってのもあります。かなり頻繁に見かける機能動詞結合(Funktionsverbgefüge)ですね。英語で言うavailable。

 

Beantragung/beantragen

申請です。ただ、普段使いというより、留学の場合「滞在許可(ビザ)の申請」ですね。滞在許可はAufenthaltstitel/Aufenthaltserlaubnisといい、Visumではないんですよね。Visumは、主に観光ビザ(日本国籍なら入国時に自動で交付される、滞在90日制限のこと)を指します。また、申請時に入力するフォームはAntragsformular。

 

einreichen

提出。上で言ったような申請フォームや、大学の課題なんかで使います。また、オンライン前提なら、hochladen(upload)もあります。

 

Fiktionsbescheinigung

「仮ビザ」と呼ばれます。カード式の滞在許可は発行に時間がかかるので、申請から発行までの間に、観光ビザ(90日)が切れてしまう可能性があります。その間不法滞在でないことを証明するために、Fiktionsbescheinigungが発行されることがあります。ただし、この仮ビザは、ドイツから外国に出てしまうと、再入国が出来ません。なんとかなったという話も聞きましたが、ドイツに帰れないのはかなり怖いですね。

 

Lichtbild

証明写真です。写真機(Fotoautomat)は、駅やショッピングセンターに置いてあり、使用感は日本とほぼ変わらない印象です。私の近所だと8ユーロなので、日本より高いですね。また、写真屋さんに頼むこともできます。こちらはさらにお金がかかりますが、滞在許可申請など、ここぞという時は不安であれば利用してもいいかもしれません。私は心配性なので使いました(笑)。あの時のお兄さん親切だったなあ。

 

Filiale

支店。銀行や郵便(ドイツ郵便、Deutsche Post)でよく使われます。Filialeに来てくださいと言われたらちょっとうんざりしますね。ドイツは日本ほど接客が良くないケースが多いので。配達(Zustellung)を受け取れなかった場合、近所のFilialeに行って受け取れる場合があります。また、そのほかに(alternativ)...

 

Packstation

DHLパックステーションに受け取りに来い!というケースもあります。これは、駅にあるコインロッカーみたいなもので、不在票に書かれた番号を入力すればロッカーが開き、荷物を受け取れるわけです。

 

Sendungsverfolgung

配達の追跡サービスですね。DHLやHermesなど、いくつかの配送業者で利用したことがあります。一番メジャーであろうDHLの話をすると、「発送処理がされました」「配達センターに届きました」「トラックに積み込みました」って感じで、結構細かく段階が進んでいきます。なお、日本からの仕送りなども、ドイツの配送業者に渡った時点で、その配送業者の追跡サービスを使えば、ちゃんと追跡ができます。「税関に届きました」とか表示されますよちゃんと。

 

Zulassung/Immatrikulation

ようやく大学の話。Zulassungは、「入学許可」です。申請が完了した状態です。そこから、登録料(Semesterbeitrag)を払うことで、正式にImmatrikulationが完了します。入国や住民登録、銀行手続き、スマホ等、入学許可は様々な場面で要求されますが、Zulassungではダメで、Immatrikulationを出せ!という場合もあるので、基本的にImmatrikulationの方が強いということを覚えておいてください。

 

Semesterbeitrag

ドイツは大学の学費がほぼ無料なことで有名ですが、一応セメスターごとに少しお金を払う必要があります。4~5万円のイメージです。入学許可(Zulassung)が下りていても、これを払わないとExmatrikulation(除籍)されてしまうので、気を付けてください。支払い方法は大学によって異なるでしょうが、送金(Überweisung)の場合、ドイツに銀行口座(Girokonto)を持っていない状態では少し厄介です。一応、Wiseなどの海外送金サービスを利用することもできますが、難しいようなら、一度国際課に問い合わせてみてください。私の場合、振込用紙(Einzahlungsschein)を貰い、それを銀行に持っていきました。

 

Girokonto

普通口座です。発音が「ジロコント」なんですよね、これ。銀行で職員の人と喋るまでずっと「ギロコント」だと思ってました。なお、キャッシュカードはGirocardです。じろじろ。なお、ドイツの滞在許可取得に必要な閉鎖口座はSperrkontoですね。

 

Einzahlung/Auszahlung

預け入れ、引き出し。ATM(Geldautomat)の上に、auszahlenって書かれてたり、einzahlen/auszahlenって書かれてたりしますが、前者は引き出しだけ、後者は預け入れもできるという感じです。日本だったらだいたいどこのATMでも両方できるイメージですが、ドイツは引き出ししかできないATMが結構あります。また、自身が口座を持っているのとは違う銀行の口座から引き出すと、600円とか手数料がかかったりして、日本よりいろいろと面倒ですね。

 

 

キリがないので、一旦この辺にしておきましょうか。ちなみに、ドイツでの諸手続きの際に重要だと思うのは、「直接話してみる」「別の担当者にも聞いてみる」の2つです。前者については、メールだと返信がなかったり、明らかにこっちの質問に答えていない返信が来たりします。電話が難しければ、状況をメモにまとめて、見せながら話す等、やり方はあると思います。後者について言うと、ドイツあるあるだと思うのですが、担当者によって超適当な対応だったり、真摯に対応してくれたりという差が激しく、日本のように「私はわからないので他の担当の者に確認します」みたいなのも少ないです。ちなみに、「担当の者に繋ぐ」の「繋ぐ」はweiterleitenといいます。

 

【ドイツ留学】渡航直後にしておきたいこと

こんにちはかこんばんはかわからない。日本ではおはようの時間ですね。留学先に到着して1週間以上経過して、周りの人からいろいろ話も聞いたので、「留学到着直後にしておきたいこと」を書いていきます。

 

 

①住民登録(Anmeldung)

 ビザ申請と雰囲気が似ていて、影が薄めかもしれませんが、重要な手続きです。基本的には到着2週間以内にしなければならないことになっているので、早めに済ませておきましょう。自治体によりますが、「都市名+Anmeldung」で調べれば、役所のページが出てくることでしょう。

 必要書類としては、指定の用紙※、パスポートに加え、滞在先の住所が書かれた正式な証明があります。住所については、おそらく学生寮等の契約をした際に、証明書が発行されているはずですので、それを使いましょう。いろいろあるのであれば、使えそうなものを片っ端から印刷して持っていきましょう。

※私はオンラインでダウンロードし、記入してから持っていきましたが、役所に取りに行かされた人もいました。ちなみに、こうやって受け取る側が取りに行く時は動詞abholenを使います。

 

 なお、郵送が可能な場合もありますが、個人的には可能であれば対面を推奨します。オンラインで予約をして、指定の日時に訪ねる必要がありますが、対面なので質問などあればその場で聞けますし、書類の不備等も修正できるでしょう。郵送だと修正が大変ですし、郵便の使い方からまず調べる必要が出てきます。勉強の機会ともいえますが、到着直後は余裕がないでしょう。

 

 

スマホ契約

 留学に到着した時点で、おそらくsimフリースマホを持っているか、新たにスマホを購入されていると思います。そもそも数年前の規制により、simロックのかかったスマホを所持している人自体減っているでしょうね…で、simフリースマホさえあれば、契約は簡単です。ドイツではプリペイド式が主流で、まずはsimカードを買って挿入、あとは通信量(いわゆるギガ)が不足したら追加購入していく、という形です。

 いろいろやり方はありますが、TelekomVodafoneといったメジャーなところから始めた方が無難だと思います。ネットで日本語の情報が手に入りやすいので。さて、購入は簡単。使いたい通信業者のショップに行きましょう。大学があるようなところにはまずあると思いますが、なんせ海外ですので少し見つけるのに苦労するかも。そこでsimカードを持ってレジへ行き、「おたくのsimカードを始めて買うので、アクティベートしておくんなまし」と言えば、あとは流れで。パスポートと住所が必要です。

 あとはsimを挿して、スマホの指示に従うだけ。SMSで送られてくる場合もありますね。この辺に関しては、店を出る前にちゃんと確認しておきましょう。私は心配性なので、「これ挿すだけで使えるんですよね?」「追加の時はこれこれこうすればいいんですよね?」と確認しておきました。クールながらも真摯に対応してくれたTelekomのにいちゃんカッケー。ドイツの店員さんって日本みたいにペコペコしないので、見方によってはメチャクチャカッコイイ。普通に不機嫌そうで腹立つ時もありますが(笑)でも、やっぱり日本の幼稚園の先生みたいなサービスが恋しくなります。

 

 

③Wi-Fi

 学生寮にWi-Fiがない人向け。IPアドレスなんかのデータを伝えられていると思います。わからなければ、寮の管理者にメールするか、直接聞きましょう。このデータがないと、Wi-Fiの設定ができません。

 Wi-Fiのルータを、近くの電気屋で買いましょう。店員さんに訊くのでもいいですし、店にある適度な値段のものをAmazonで調べて、評価の高いものにするのもありです。こういう通信機器は割とどの国でも売っているというか、それほど差がないので、英語や日本語のレビューも見つかるかもしれません。

 

 

④近所のスーパー

 近所のスーパーを探し、生活基盤を整える上での拠点にしましょう。ドイツには日本のコンビニのような店が基本的になく、スーパーの方が幅を利かせています。24時間営業でもなく、日曜には閉まる場合が多いので、「いつでもなんとかなる」という心構えでは少し危ないです。また、自動販売機も少ないです。道端で「あ、ジュース買お」ということは起こらないと言っても過言ではないです。

 私もそうでしたが、一人暮らし自体初めての場合、あれがない、これがないと困ることが多いです。そのへんに売っているものを買うにしても、日本と梱包や外見、置き場なんかが全然違って、どこになにがあるか探すのも少し大変。先ほども言ったように24時間営業ではありませんので、買える時に買えるだけ買っておきたいところです。

 

 

⑤入学手続き(Immatrikulation)

 これは所属大学によって大きく変わると思いますが、正式なImmatrikulationをしろとの通達が来ていないか、今一度確認しましょう。そこまで複雑ではないですが、入学できませんでした、ってことがないように。

 

 

 

 

とりあえず、これぐらいでしょうか。個人的に、スマホの契約は最優先レベルです。私は留学開始から最初に取った行動がそれでした。店を探したり、住民登録の場所に行ったり、ドイツのシステムについて調べたり、何をするにもネット回線が必要です。人に訊けばいいのですが、正直わからないことが多すぎて、質問しきれません。相手も日本のシステムを知らないわけですから、どこが違うかもわかりませんしね。私自身「質問すればなんとかなる、なんのためにドイツ語勉強したんだ」と何の用意もなく突っ込んで苦労しました。この記事が「何したらいいんだ!?」という人の助けになれば幸いです。

 

中級以上の学習者向け?『ドイツ語表現ハンドブック』

こんにちは。ドイツに来てからYouTubeの広告がドイツ版になり、スキップ不可時間が長すぎてイライラしているchiquewavです。

 

今回はドイツ語教材の紹介。昔の記事でもさんざん愚痴っていますが、ドイツ語の教材が日本では非常に少ないです。CEFRでいえばB2以上、独検だと準1級以上に相当するものが本当に無い。フランス語ならあるんですけどね。

 

なんと1988年の本になります。「古い教材は難しいものが多い」という私の謎理論に基づき、いろいろ古本屋やAmazonでリサーチしているうちに出会いました。

 

1. 構成

 教育や経済、政治、交通といった日常のテーマについて、基本的な語彙・表現に加え、沢山の例文が掲載されています。日本のことについてドイツ語話者に伝える上で使える例文も用意されていて、覚えた分だけ(文だけ?)話せる・書けることが増やせます。

 

2. レベル 

 基礎語彙や文法が頭に入っていて、基本的な作文も問題なくできて、そこからさらに自然な、ドイツ語らしい表現を身に付けたい人のための本だと思います。独検なら1級の面接と作文、Goethe ZertifikatならB2~C1あたりの、比較的テーマに幅のある作文や会話に使えそうです。

 独検準1級も面接はありますが、Bildbeschreibungなのでそれほど幅を持った表現は使わえなくても問題ないと思いますし、GoetheのB1以下だとテーマの幅が狭い上語数(Sprechenなら試験時間)も少ないので、そこまで豊かな表現を使う必要はなさそうですし、そんな余裕もないでしょう。

 

3. 注意点・問題点

・古い。

30年も前の本なので、書かれている内容が少々古いです。もちろん覚えた内容を一言一句間違わず発話する必要はありませんが。

・カセットテープ。

一応例文の音声があるのですが、別売りのカセットテープです。カセットテープですよカセットテープ。

・時々鼻につく。

日本人を見下したような(主著は日本人ですが)、鼻につく内容が時々書かれています。「ドイツならこうなのになぁ、日本はなぁ」みたいな、Twitterによくいる海外かぶれのようなコメントが散見されます。まあ些事ですが。

 

 

 

独検準1級、CEFRのB2以上という、ドイツ語の教材不足が深刻になってくるラインで役に立つ、非常に有用な本ですね。私も現在進行形(ドイツ語にはありませんが)で、古臭い部分は自分なりに変換して、表現力を拡張しております。