ドイツ語が好きなだけのブログ

ほぼ趣味みたいな感じでドイツ語を勉強しています。現在はC2目指して修行中。

第二外国語選択&英独比較

この間センター試験が終わり、今は早いところだと私大一般入試、まだ出願締め切りが来ていないところもあるという感じでしょうか。

ちょっと気が早いですが、大学が始まる時期も近いので第二外国語の話。

このブログを見てもらうことが最初の課題なんですが(笑)、ネタの腐らないうちにさっさと書いておきます。

 

1.第二外国語の個人的オススメ

2.ドイツ語と英語の比較

 

このへんにポイントを絞って書きます。

ではまず、第二外国語のオススメから。

前提として、私は割と真剣にやっている部類として英語・ドイツ語・フランス語・普通話中国語、初級レベル(と思われる)なのがイタリア語・スペイン語ポルトガル語・ロシア語になります。※韓国語はまったくわかりません。ごめんなさい。

どの言語にせよ第二外国語の初年度レベルは勉強し終わっている(はず)なのでそのラインまではある程度参考になる・・・はず。

加えて、第二外国語というのは(自己学習を頑張らなければ)大抵実用レベルまで学ぶ前に終わってしまうので、言語の需要とかは完全度外視です。

 

1位:スペイン語ポルトガル語

非常に似ていますが、大抵の大学にあるのはスペイン語の方だと思います。

初級で学ぶのは当然文字→発音→文法になりますが、どれにつけてもこの2言語はシンプルで受け入れやすい。英語よりよっぽどカタカナチックな発音で、スペリングに忠実。文法は英語よりは多少複雑ですが他よりはよっぽどマシ。

ちなみに、日本で「ポルトガル語」の講座があっても、大抵ブラジル方言なので注意

 

(2位、あれば:イタリア語

多分やっているところがそんなにないんじゃないでしょうか。

発音が簡単というか、「イタリア語っぽさ」がしっくりきやすいと思います(~ツィオーネ、~-ノ、~ッラみたいな)

文法が多少厄介で、スペイン語ポルトガル語より覚えることが単純に多めです。命令形の代名詞の位置や、古形ベースで変化する動詞(bere等)など。

 

2位:中国語(普通話

初級では特に、日本語話者ならではの漢字能力が活きます。発音はたしかに難しいですが、第二外国語程度なら多少適当でも問題ないです。なぜ二番目かというと、先生のやり方によっては結構大変な可能性があるからです。これは私の大学で聞いた話なんですが、ピンイン(漢字の読み仮名的なモノ)を覚える前提の口頭試験があり、ちゃんと勉強しないとまったく読めなくて絶望するそうな。何が言いたいかというと、特に難しいとされる発音を先生がどこまで厳しく指導してくるかで単位の取りやすさが大きく変わってくる、ということです。

 

3位:ドイツ語

発音は簡単めですが、スペイン語ポルトガル語、イタリア語に比べると意外とカタカナっぽくないかも。文法が圧倒的にオススメできない原因。あとで英独比較をするさいにその点を説明することになるのでここでは割愛。

 

4位:フランス語

発音が難しい、とよく言われますが「難しい」というより「最初は受け入れがたい」。

スペリングと実際に聞こえる音があっていないことで有名です。

beaucoup→ボク

voudrais→ヴドレ

exactement→エグザクテュモン

おまけにいちいち単語同士の発音を連結させる(アンシェヌマン、エリズィヨン、リエゾン)ので、先生や教材のCDの発音を聞いても「は???」ってなるでしょう。

実際には例外が少なく規則的なのですが、興味がないならオススメできません。

文法もかなり面倒で、動詞の変化形だけなら今回紹介する言語の中で多分最悪。

量が多いだけでなく、スペリングは結構違うくせに発音はあまり変わらないという傾向があり、「唱えながら覚える」ことが困難です。

 

5位:ロシア語

興味がないなら踏み込んではいけない領域。まず文字のハードル。上に挙げたすべての言語は文字のハードルがありませんが、ロシア語は既にここがキツイ。そして発音。ガルパンおじさん等一部を除いて日本人には聞きなれない発音が多いです。

おまけに(メイン?)文法。時制が少ないこと以外は擁護不可能な面倒くささ。あとでドイツ語の「格変化」の話をしますがそれより複雑でかつ文字がローマ字(ラテン文字)じゃない。

 

正直な話、どの言語を取ってもどうにかなると思います。「ロシア語だったから単位落とした」と言う人は多分どの言語取っても落とします。初級なんてやる気(とあと教員の相性)の問題なので、たとえば抽選に落ちたり、たとえば時間割の都合で、希望の言語を取れなくても、最低限やるべきことをやればなんとかなるはず。

 

さて、次はドイツ語と英語の比較。さっき省いたドイツ語のめんどくさポイントの紹介もします。

1.発音

発音は全然違います。ドイツ語の方がスペリング通り、というか英語だけが不規則すぎるんです。ドイツ語の方が難しいポイントを挙げるとすれば、「口蓋垂ふるえ音のR」。英語は一応どの音も口の形さえ真似すればそれなりに発音できますが、ドイツ語のこの音だけはある程度練習しないと無理でしょう。南部方言になってしまいますが、巻き舌で代用可。

 

2.語彙

意味や用法が対応しているかはともかく、英語と似ている単語が非常に多い。スペイン語とかフランス語もそうですが。例を挙げればきりがないですが

fiction→Fiktion, brown→braun, hand→Hand, guest→Gast, ...

 

3.文法

似ているところはとことん似ている、そしてその逆も然り。

さっき言っていた名詞の格変化、ですがこれは単純にいうと日本語のてにをは。日本語では名詞はいじらずに、部品(助詞)をくっつけるだけですが、ドイツ語(ロシア語もそう)では名詞そのものや冠詞、形容詞の形が変化します。

der Soldat(兵士が)

den Soldaten(兵士を)

この二つは英語だと文中の位置が変わるだけで形はthe soldierのままですよね。

солдат→солдаты

ロシア語も同様。

しかもドイツ語のうざいところは、名詞そのものはあまり変化せず、ときには冠詞が活発に変化し、ときには形容詞が、というある意味合理的、ある意味面倒なルールがある点。例えば、イタリア語で以下のようなテストが出た場合。

l'appartamento (     )

形容詞を入れる場合、形を変えなければなりませんが、イタリア語にかぎらず多くの格変化をする言語は名詞の語尾と形容詞の語尾がリンクする場合が多いので、大抵語尾を合わせれば終わりです。

 

しかしドイツ語は先述のように名詞そのものがあまり変化しない(そのうえ形からは性別が容易に判断できない)ため単純に形容詞変化・冠詞変化を根性で叩きこまなければなりません。

具体的には

・無冠詞(aやtheがない)の場合、形容詞変化 (3性+複数形)×4格=16変化

不定冠詞類(aやmy、our)の場合、冠詞変化+形容詞変化 16変化ずつ

・定冠詞類(thisやthe)の場合、同上 16変化ずつ

実際のところ同形がかなり多く、不規則に見えて実は合理的なルールがあるのですが、いきなりそれを説明されてはい覚えました、とはなかなかいかないでしょう。数学の公式を証明付きで覚えても、実際には演習を積まないとなかなか使いこなせないのと同様です。(経験者は語る)

 

次に動詞の変化。英語よりは面倒ですが、単純な変化形の数でいえばフランス語やイタリア語よりマシかな?と思います。

具体的には

英語は主語による動詞の差異は三人称単数形、それも現在形にしか見られません。

I speak, you speak, he speaks, we speak, you speak, they speak

過去形に至ってはすべて一緒。be動詞もそれほどですね。

 

ドイツ語は主語によって変化します。過去形でも同じです。

Ich spreche, du sprichst, er spricht, wir sprechen, ihr sprecht, sie sprechen

ただやはりフランス語なんかに比べると同形が多く、時制もかなり少なめ。

ちなみにフランス語は

je parle, tu parles, il parle, nous parlons, vous parlez, ils parlent

 

 

ずいぶんぐちゃぐちゃと書きたいことを書きましたが、やはり言語学習は個人差が非常に大きいので、「できれば好きなのを選んで、本当に興味がなければ上記のランキングや他サイト様を参考にしてください」。