ドイツ語が好きなだけのブログ

ほぼ趣味みたいな感じでドイツ語を勉強しています。現在はC2目指して修行中。

Sound Horizon/Linked Horizon関係のドイツ語 3 檻の中の箱庭

やっぱりもうちょっと書きます。

SHの9th story CD、Nein(2015)の一曲目「檻の中の箱庭」から。

ケロケロボイスっていうのかな、エフェクトかけまくったボーカルの曲ですがこういうの大好きです。

なお、ドイツ語がまとまって出てくるのは最初の英語ナレーターの後のみ。

 

Einst schuf Gott die Menschen zu seinem Bilde.

かつて神は、自身に似せて人類を創造した。

Doch, zu welchem Zweck wurde dann jenes geschafft?

しかし、それは何故に為されたのか?

Das ist der neunte Horizont.

第九の地平線

 

聖書のオマージュ(用法あってるかな)です。

ちなみにルター聖書(Lutherbibel)における該当箇所はこちら。

Und Gott schuf den Menschen ihm zu seinem Bilde, zum Bilde Gottes schuf er ihn.

2文目でちょっと疑問なのが、dann jenes geschafftのところ。

schaffenは二種類あって、

・弱変化動詞 する、成し遂げる

・強変化動詞 創造する

一文目のschufは後者の過去形ですが、二文目は前者の方がしっくりくると思います。

jenesにそんな用法があるかはわかりませんが、「かの事」みたいな意味で使われてるとすればそれは人類創造そのものを指し、「成し遂げる」の方が意味が通ります。

調べてみるとerschaffenとかgeschaffenという意見もあったのですが…

 

jener自体あまり見かけない、よくわからない単語なんですよね。

「あの」と書かれている本やサイトが多いですがこれは目の前にない「あの」で、個人的には「かの」「例の」なんかが良いのかな~なんて。

 

Neinは、ドイツ語で否定を表す単語ですが、まさにこの9th storyは、1~7(8)thまでのCDの物語の一部を「否定」したいわば「if」の物語であり、それまでのサンホラとは一味違った物語となっています。

また、8thを差し置いてこの9thが出たことが物議を醸しました。2020年1月現在も8thは出ていません。

なんとか今年中に出ないかなぁ。。。