Sound Horizon/Linked Horizon関係のドイツ語 1
ドイツ語を好きになったきっかけがSound/Linked Horizonでした。
TVアニメ「進撃の巨人」のOPテーマ「紅蓮の弓矢」「自由の翼」
どちらもベースは日本語ですが、結構な割合でドイツ語の歌詞或いはナレーターが含まれています。
ただこのドイツ語は大抵歌詞カードに記載されていないか別の表記をされているため、ファン(ローラン)の間でもはっきりしていない場合が多いです。
そこで、個人的な趣味も兼ねて分析・考察していこうかなと思ってます。
とりあえず今回は、おそらくサンホラのなかで最初にはっきりとドイツ語が出てきた「イドへ至る森へ至るイド(2010)」より、「光と闇の童話」
まずはナレーションから。
(公式)そして歴史だけが残った
Und nur die His ist übrig geblieben...
ここがかなり情報量多くて…
歴史→die Historie
ドイツ語では歴史のことをふつうGeschichteといいますが、ここであえてHistorieを使っている(と思われる)のは、Hisという嬰ロ音を意味するドイツ語と掛けているからだとされています。
そもそもHisはH(ドイツ語の音階、日本語(イタリア語だけど)のシ)+is(半音上げる、#)という組成であり、言うなればシの#、ドですね。
で、この曲の印象的な最初のピアノの音「ポーン」 これがドの音。
直訳すれば「そしてドだけが残った」
次。曲名にもなっている「光と闇の童話」
Das Märchen des Lichts und Dunkels
闇っていったらDunkelheitを思い浮かべるんですが、das Dunkel というSynonymが存在するよう。Lichtと性を合わせてテンポをよくした感じですかね。
初めての友達は碧い瞳の可愛い女の子(Mädchen? ein Mädchen?)
ここdie Mädchenっていう説があったんです。たしかにそう聞こえなくはない。ただ、この場合複数形になってしまうので、それは違うかな~って思います。(エリーザベトと人形のエリーゼをセットにして二人扱いとかだったら話は変わってくる・・・)
やがて《迎宵》(Guten Abend) 奔る《第七の物語》(Sieben Märchen)
ここもちょっと疑問。sieben だと、七つの物語、になるんですよね。第七だったらdas siebteっていう序数詞になると思うんです。
イドイドと、後に続くメルヒェンの趣旨的には「七つの」の方が適していると思うので、これは意図的に日本語の方を「第七」にしているのではないでしょうか。
(公式)仄昏き宵闇の森
Der Wald der Abenddämmerung
ここ最初後半が聞き取れなかったんですが、live版ではっきりしました。他の曲もですが、live版はSaschaさんやIkeさんのナレーターが聞き取りやすいです。
いずれ《迎暁》(Guten Morgen) 染まる《薔薇の庭園》(Rosengarten)
ここすごい好きです。
意外と少ないですね。
ドイツ語の量でいうと多分自由の代償か自由の翼が一番多い気がする。